2011年8月30日火曜日

第2種電気工事士を目指そう!! vol.4 ― 合成抵抗の公式 ―

― 合成抵抗の公式 ―

  電源と抵抗を、電線でつなぎ、電気回路を作るとします。

  この時、抵抗を二つ、つないだ電気回路を考えてみましょう。

  この場合、二つの抵抗を直列でつなぐ場合と、並列でつなぐ場合の二通りが考えられますよね?

  それぞれの抵抗をR1、R2とすると、直列につないだ電気回路全体の合成抵抗Rは、2つの抵抗の和を求めればよいので、          
                 
                    R=R1+R2
 
 となります。

  並列につないだ場合は、電気回路全体の合成抵抗R’は、和分の積で求められるので、
                                                                           R’=R1R2 / R1+R2
  
 となります。
  
  次に、この2つの式を見比べてみましょう。

  直列につないだ場合と、並列につないだ場合では、電気回路全体の合成抵抗の大きさが違うことに気がつきますよね?

  そうなんですね。

  直列につないだ時よりも、並列につないだ時の方が、合成抵抗の値が小さくなるんです。

  このため、実際の電気工事の施工においても、複数の抵抗をつなぐ場合は、必ずといえるほど並列につなぎます。

  合成抵抗の値が大きいと、それだけ消費する電力も大きくなるので、なるべく合成抵抗の値を小さくして消費電力を抑えるために、実際の電気工事では、並列に施工するのです。


  ここで電力という言葉が出てきたので、簡単に説明します。

  直流電源の電力(P)は電流(I)と、電圧(V)の積で表されます。

  式で表すと、

                   P(W)=V(V)×I(A)
  
  ですが、オームの法則を使うと、V=IR、I=V/R なので、

              P(W)= VI=I^2R=V^2/R

  とも表すことができます。

  ここで電力(P)の単位はW(ワット)です。

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